火曜日, 5月 03, 2022

映画館と膝小僧とお昼ご飯

久々に映画館で娘と一緒に映画を鑑賞した。 いつも行く映画館は予約でいっぱいだったらしく、旦那の提案で同じ系列の比較的アクセスの良い場所の映画館を予約したようだった。 場所を聞いて、いつだったか大昔に一、二回行ったことあったような・・・。 映画館の内部は同じ系列だけあっていつも行く場所のそれと全く同じだったけど、その周辺は車で通ったことはあるものの、現地を歩くのは初めてだった。 小旅行しているみたいな気分でわくわくした。 映画が終わったのが二時過ぎ。おなかもすいたのであちらこちら見て回るが、今一これだ!と決めきれない。 「どこにする?」、「ここにする?」とか言いながら行ったり来たり・・・。 「また戻ってみようか。」とか、「中華?韓国料理?イタリアン?和食?どうする?・・・。」 何度も行ったり来たりしているうちに、 「あ~~~。。。」粗い石畳みになった地面の石と石の隙間に靴のつま先がひっかかって、床面が壁のように目の前に迫ってきた。 一瞬のことだけど心の中で、「うそでしょ!まじで!こんなところで・・・!」と思いながら必死で両手とひざで踏ん張った。 顔面を地面に打つことだけは避けたかったので、それだけは成功したが右手親指の先が石の間の角と角に入り込んだみたいだった。 「大丈夫?」と隣にいた娘がびっくりした様子で私を見たので、 「大丈夫、大丈夫。このすきまに足がひっかかっちゃったよ。」と照れ笑いしながら立ち上がった。 ふと右手の親指を見ると出血していた為、止血しなきゃととっさにバッグに入っていたタオルハンカチを取り出して押さえつけた。 「大丈夫でもないじゃん。コンビニ探してカット版買わなきゃ。」と珍しく娘が急ぐ。 転んだ姿を大勢の人に見られて恥ずかしくてたまらない私も膝の痛みも忘れてそこからとっとと立ち去った。 人目の少ない通りにたどり着いたところで、左足のズボンの裾を膝まで引き上げると、子供のころに転んでは擦りむいた時の膝っ子象のようにまぁるく赤く擦れていた。 食べたいものも見つからないし、転んじゃうし、私の心の中はめっちゃナーバスになってたけど、せっかく楽しい気分だった空気を壊したくなかったのとちょっと休みたかったのとで、「さっき言ってたあそこの二階にあったパスタ屋さんにしよっか。チェーン店だから味も値段もはわかってるし。」そう言いながら娘を促す。 そのビルの入り口を探していたら・・・、地下に昔懐かしい釜めし屋さんがあるではないか。 「やってるのかなぁ。ちょっと覗いてみて!」と娘に言って、玄関をがらりと開けると女性客が二人座っていたので、 「やってるね、ここにしようよ!」 やっと決まった・・・。 鳥釜めしと鳥スープをたのんで、やっと楽しいお昼ご飯にありついたのでありました。 娘も意外なことにお店屋さんで釜めしを食べるのは初めてだったとか。 「あんな風にほんとに釜に入って出てくるんだね。」と珍しそうだった。 ほんと、妥協しなくてよかったぁ。