金曜日, 4月 14, 2006

「キャリー」

「キャリー」という映画を観た事はあるかしら?リアルタイムに観たって人は私と同世代ね?
結構?かなり?昔の映画なんだけど・・・。

このお話は親にも友だちにも疎まれてる様なさえない女の子が実は不気味な超能力を持ってて、最終的にはもう我慢の限界じゃぁ~ってな感じでぶちきれて、みんなに復讐するっていういわゆるオカルト映画。エクソシストまではいかないけど、当時はなかなか恐い映画でもあった。
でも、原作を読んでみるとただ単にオカルト的なお話じゃなくて、自分の存在を誰にも認めてもらえない少女の孤独感とか哀れさとかがみごとに描かれている優れた作品だと私は思っている。

いつだったか、仕事の後輩に「今までに自分に超能力があるんじゃないかって、本気で思った瞬間ってありませんでした?」と聞かれて、私が答えに詰まっていると彼女は続けてこう言った。
「私ね、大学受験の時に毎日毎日これでもかというくらい長時間勉強してたら、もう頭がおかしくなりそうで、ある日こんな極限状態の自分になら何かものが動かせるんじゃないかって本気で思って、目の前の消しゴムに動け~~~なんて念じたらほんとに動いたんですよね。気のせいとかじゃなくてほんとに動いたんですよぉ~。いまだに誰も信じてくれないけど・・・。」

この小説の主人公みたいに親にも学校の友だちすべてにも、あれほどとことんいじめられて笑いものにされて馬鹿にされたらそんな超能力が宿りそうな気もしてくるし、そうじゃないと主人公があまりにかわいそうで報われない気もする・・・。

私もこの世の中に超能力なんてものも幽霊なんてものももちろん宇宙人も・・・、いるわけがないとは思ってはいるけど、やっぱりいろんな不思議な事を体験すると、人間が痛烈に念じた時に生じるパワーとかが伝わる事ってあるのかなって思ったり・・・。

確か、この作品が原作者である超有名なスティーンブン・キング氏の出世作なんだよね!これで認められて今があるって・・・。他にもたくさんの有名な小説を書いてるんだけど、どれもどことなくオカルティックな匂いがして私は結構好きだな!