いやぁー、なかなか面白かった。
その当時、江戸の人口は世界最大だったらしい。
その大勢の江戸の人々に必要不可欠だったのが水だったわけで、多摩川から江戸まで水を引き込むという大事業に挑んだのが玉川兄弟だったのだ。
作者によれば、玉川上水開墾工事において、玉川兄弟が二度の失敗を乗り越えてこの大土木工事をやり遂げたとの事実くらいしか情報も資料もほとんどなかったらしく、その他の資料に出てくるわずかな玉川上水についての情報などをもとに小説として作者の想像をふくらませ書き上げたものだそうだけど、それにしてもまるでノンフィクションを読んでいるような錯覚に陥いるくらいリアルに描かれている。
どれだけの苦難を乗り越えてその大工事がなされたのだろうか・・・。
二度の失敗もあったらしいこの大事業で、どれだけの人々が亡くなられたのだろうか・・・。
そんなたくさんの方々の努力のおかげで、今、フツーに水道をひねれば水がジャバジャバ出てくるし、じゃばじゃば使っている私達東京都民。
感謝!!しなければ・・・。
この本を読むきっかけは、娘の小学校の学校公開でたまたま社会科の授業を見学し、その中で玉川上水の事、玉川兄弟の事を知ったからなのだけど、江戸時代にこんな苦労を重ねて大工事がなされたのかと思うとほんとに頭が下がるし、日本人ってやっぱ、すごいなーと思う。
江戸時代のお話だから、人名なども読むのに難しかったりもしたけれど、男女の機微もちょっぴり含まれてて、子供が読むにはやはりちょっと早いかなー?
やっと読み上げて、
「あー、ようやく読んだよ。なかなか面白かったなー。」という私に、
「それだったら、頑張って私も読んでみようかなー。」という娘。
「文字とか難しい漢字がいっぱい出てくるから、やめといた方が良いよ。」と答えた私なのでした。
「玉川兄弟」は文字も小さかった上にページ数も多かったから、なかなか読み上げるのに時間がかかったけれど、さぁー、お次は、吉本ばななさんの本2冊、角田光代さんの本も1冊、私を待っている。
がんばって読むぞー!!!
やっぱ秋って言えば、読書の秋よね~。