日曜日, 8月 15, 2010

国立国際子供図書館

前々から、娘が、夏休みになったらどうしても国立図書館に行きたいと言っていたので、数日前に行く事になったのであるが・・・。

娘としては、国立図書館ってのが、ものすごく膨大な図書があって、そこには、自分の読みたいものがあふれているのではないか・・・、そうずいぶん期待を胸に膨らませていた。
とりあえず、「国立図書館」をネットで検索してみると、国立図書館には十八歳未満は入れない事がわかった。
それを聞いた娘は一瞬がっかりしたが、そのHPに載っていた国立国際子供図書館って方なら、登録も何もしないでも入れそうだとわかり、一安心。

え~と、え~と・・・・、そのHPの地図を見ながら、最寄りの駅は・・・、駅からこう行って、こう行って・・・などと場所を確認し、当日、炎天下の中、その目的地へと期待を胸に二人で赴いた。

途中、警官がいっぱいいたので、
「国立国際子供図書館って、この先ですよね?」と、尋ねると、
「???国立図書館なら、この先にありますが・・・、中にいる警備員に聞いてみて下さい。」
え~っ、警官のくせにわからないってわけ~~~???

そこで、入口にいる警備員に聞いてみると、
「子供図書館は、ここ永田町じゃなくて、上野の方ですよ。」と言って、片面がカレンダー、もう片面が地図になっている小さな紙を渡してくれた。

「うえのぉ~?まじで~?同じ敷地内にあるンじゃなかったわけ~?また、地下鉄を乗り継いで上野に行かなきゃなんないわけ~。」
あ~、勘違い・・・。

急ぎ足で、銀座線に乗ろうと発車寸前の電車に二人で飛び乗り、一息付いていた時だった・・・。
「ん?何だか行き先が違うような・・・。」そんな気がして立ちあがり、よくよく見ると、乗っていたのは銀座線ではなくて丸ノ内線・・・。
「え~っ???銀座線に乗ったつもりだったのにぃ~?」
また二駅程戻り、今度こそ銀座線に乗って、ようやく上野へ到着。

やっと上野に着いたと思えば、その出口からどう行けば良いのかわからない。
地図の立て看板を見つけ、行き方を見る。
どうやらすぐ目の前にあるパンダ橋なる橋を渡りきると公園口のあたりに出る様だったので、その橋を渡り、手元にある小さな地図をたよりに歩いて行く・・・。

「もう着きそうだね。」そう言いながらほっとしていると、
「国立国際子供図書館、ここから先100メートル。」という逆の方向を指し示す看板を見つけて、二人で顔を見合わせた。

ずいぶん通り過ぎていたのだった・・・。

「あ~、もう、やだぁー、もう帰ろうよ・・・。」サンダル履きの足は限界にきていたし、くそ暑いしで、弱音を吐く私に娘がぽつりと言った。
「ごめんね、ママ、でも、うち、どうしても行きたい・・・。」

仕方なくまたとぼとぼとよたよたと戻って行くとほどなくしてようやく、その建物を発見した。

外観は昔の洋館風で超立派で、イメージしていたより素敵だった。

中に入り、案内図を見ると1Fが子供図書館、2Fが史料室、3Fが展示スペースとなっている。

「最初に2Fに行ってみようか・・・。」
二人でその部屋に入りかけた時、
「すいませ~ん、こちらは十八歳未満の方は入れませんので・・・。」そう小走りに駆け寄りながら従業員が小声で言った。

子供図書館なのに、十八歳未満は入れない・・・ってか。

茫然としながら、じゃあ3Fへ・・・。
子供むけの有名な本が贅沢なスペースを使って展示されていた。
「3Fはこれだけ・・・?」

最後に1F・・・、これが電車代をかけて目指した子供図書館・・・、うちの近くの図書館の子供むけ図書コーナーよりずっと小さい・・・。

「これなら近くの図書館に行った方がましじゃん。」不満タラタラの私を横目に娘は、せっかく来たのだからと一冊を選び読み始めた。
その横の席で、サンダルを脱いで痛む足を投げ出し、うつらうつらと寝るしかない私。

あー、もう二度と来るもんか・・・。
こんなとこ。これじゃぁ税金泥棒だぁー。