「映画、観に行きたいんだけどさぁ、お小遣い、ちょうだい。」と冗談で息子に言うと、
「塾の講師代が入ったから、はい、これ。」と財布から5000円札を取り出して私にくれた。
「ほんとに良いの?やったぁー。」と娘と喜び合いながら、何時のに行くかネットで検索する。
今の時期に観る映画は「ルーム」と決めていて、後は始まる時間と映画館だ。
お昼をすでに過ぎていたので、二子玉の映画館では午後4時近くと始まるのが遅い。
それでは帰りもちょっと遅くなるし・・・。
他に探すと渋谷で、午後2時10分から始まる映画館があった。
どんな展開なんだろうとワクワクドキドキしていたけど、案外単調だった。
娯楽作品と言うよりは静かでまじめなお話だったかな。
もう少しドキドキ感があるかと思っていたけど驚きのどんでん返しも刺激もなく、まぁ考えさせられるって感じの作品だった。
その夜、息子の帰りが遅いので心配していると・・・。
案の定、大学から指定されて買ったばかりの20数万円もする小型パソコンを無くし、路頭に迷っていたとか・・・。
あ~ぁ、やっぱりか・・・。
帰宅した息子に聞けば、上野のカフェでそのパソコンを使って塾の資料作りをし、靴屋で靴買って、渋谷に移動し、ジーンズメイトとか衣料品のショップをめぐったと言うのだけど・・・。
警察にも紛失届は出したらしいが、どこで無くしたか見当がつかないと言うから困りものだ。
果たして見つかるかしら?
次の日、大学に向かおうとする息子に靴屋で無くした可能性はあるか聞くと、それは絶対な無いのだと息子は言うのだけど、念のためにとレシートを見て、旦那が電話をしてみると・・・。
「それならありますよ。」と店員さん。
結局、その靴屋さんに忘れた事が判明。
「良かったぁー。」
ホッとするのもつかの間、家の電話が鳴り、出てみると娘が学校からいなくなったと言う学校の担任からの電話だった。
「お昼まではいたんですがねー。ホームルームの時間になっても教室に来ないんですよ。」
娘にメールをしてみる。
返事が返って来ないのでもう一度メールをする。
それでも返信がない。
しばらくして、また担任の先生から電話が入り、
「いました。お腹の調子が悪かったみたいでトイレにずっといたらしいんです。」
とりあえす、ホツ!!!とはしたものの・・・。
全くもう、どいつもこいつも人騒がせな・・・。
寿命が縮むのだぁぁぁ~~~。