救命救急で働いているとつくづく思う。
人生っていうか寿命っていうか宿命っていうか、そういうのってあるのかなぁとか何とか・・・。
まぁ、70代、それか80代、90代の方も大切な命に変わりはないけれど、たとえば子供だったり若者だったり、30代や40代とか50代とかの働き盛りの世代の方が亡くなるのは何とも気の毒になる。
それまで普通に生きてたのに突然の事故とか体の異変とかで、突然人生が終わってしまうなんて・・・。
私も軽い交通事故にあった事があるがほんとに一瞬の事だった。
ジョギングに行こうとして狭い道路を横切ろうと一歩踏みだそうとした時、突然金属の壁のようなものが目の前に迫って来たのでとっさに両手で押し返しながら、「顔面がぶつかるのだけは避けなければ・・・。」と頭によぎり、顎を必死に出来る限り上げたのを覚えている。
そして、次の瞬間、吹き飛ばされ、四つん這いの形でうまいぐあいに着地ができたものだから、膝当たりの軽い打撲程度で済んだ。ただ、その後、顎に何か熱いものを感じると思ったら、顎は数センチ切れてたけど・・・。
タクシーがちょうど私がいたあたりでお客をおろそうとして、駐車していた運送車をよけて私の方へと突進してきたのと私が一歩踏みだしたのがちょうどタイミングがばっちりあった感じだった。
とにもかくにも入院もしなくて良かったし、顎を切っただけで命に別条がなく良かったけれど、運が悪ければ骨を折ったりとか、顔の目立つ部分を切ったりとか、もしかしたら頭を強く打ったりして死んでいたかもしれないと思うとほんとにぞっとする。
老いを痛感し始めたのは40代半ば頃からだっただろうか・・・。
それ以前は育児に忙しかったのもあり、自分の老いに対して全く実感が湧かないでいた。
先ずは老眼に驚き、その他体の微妙な衰えに少しづつ感じずにはいられなくなってきて・・・。
今までメガネいらずですこぶる視力が良く、近眼にあこがれさえ抱いていたが、老眼になって初めて目が思うように見えない不便さに、近眼の方々の苦労がようやくわかる様になった。
今では老眼鏡なしには小さい文字は少しも見えない。
例えば、癌とかになっても助かる人もいれば、あっという間に死んでしまう人もいたり、脳梗塞になったとしても回復する人とそうでない人がいて・・・。
お金持ちだって、死ぬまでお金持ちでいられる人と途中で貧乏になってしまう人もいるし、貧乏だったのに突然お金持ちになったり、ずっと貧乏のまま報われない人もいる。
私など一向にお金持ちどころか小金持ちにすらなれない。
そういう運命なんだろうなー。
若い頃お金がなくて、原宿で3900円くらいの服ばかり買っていた私だけど、いまだにちっとも変わらない。
もっと正社員って事にこだわり、毎月定額のお給料をもらい、ボーナスをもらい、地道に貯金するとかって事にこだわっていれば・・・。
若い頃、あの頃、バブルだったもんだから、つい、目先の事ばかりに飛びついた私が悪かった。
正社員になりたいなんて考えた事もなかった。
フリーランスで結構稼げたもんだから・・・。
今の世の中ではありえないかも・・・。
あ~ぁ、ほんと、いまさら~って感じだ。
私はいったいどのような最期を迎えるのかしら?
突然の病気かなー?事故?老衰?
せめて、後半の人生は突然お金持ちになって、お金を使いまくってみたいものだ。