金曜日, 10月 28, 2016

後悔先にたたずなのだ

母が亡くなり、聞けなかった音楽もどうにか聞けるようになったものの・・・。
やっぱりふと思い出して涙があふれる。

どうして人って死ぬのだろう。
どうして母は突然死ななければならなかったのだろう。

死に方がまたひどい。
激痛でのたうちまわりながら死んでいくなんて、かわそうでかわいそうで。
どうしても割り切れない思いが残る。
ずっと苦労続きで、つらい仕事ばかり頑張ってた。
やっとこの十数年は幸せそうだったのに。

私は母の最終章からは外れてしまったけど。
ねじれた糸は最後までほどけなかった。

でも、私が外れた事で、離れた事で、母は幸せに過ごせたんじゃないかなとも思う。

あのままこの近くにいたら、ずっとあの悲惨な汚いみじめなアパート暮らしだったかもしれない。

私たち姉妹の絶縁があったから、母達は離れた土地に去り、現在の大きなマンションに巡り合い、新たな土地での仕事や友達とも出会い・・・。

人生ってほんとに不思議だ。
いつも思う。
少し進むと必ず二手に分かれた道が立ちはだかる。
選択の人生。

選択を間違えるととんでもない方向に・・・。

あの時・・・、そしてあの時・・・。
あの時、こうすれば良かった、ああすれば良かったと後悔しても遅い。

もし、東京に出て来ていなかったら、今頃私はどうしていたんだろう。
プログラマーの仕事を続けていたらどうしていたんだろう。
ディスプレイの仕事を続けていたら・・・。
結婚していなかったら・・・。
子供を産んでいなかったら・・・。
このマンションに引っ越していなかったら・・・。
母達をこちらに呼んでいなかったら・・・。

後悔しても遅いのだ。
でもどうしても後悔が襲ってくる。
いつまでも、いつまでも・・・。