仕事ができないと思われたくないから必死で仕事を覚え、同僚に負けたくなくて、必死で頑張る自分。
これまで自分では気が弱くて消極的な性格だと思っていたけれど、それって小さい頃の自分の記憶だ。
小学校の頃の通知表には、必ずと言って良いほど、何を考えているのかわからないとか消極的とか大人しすぎるとか書かれていた。
母親にさえも、無口で何を考えているのかわからないとか、誰と仲が良いのかとか友達の名前も全くわからないとか良く言われていた。
物ごころついた時から、長女が私が話すより先に、母親にその日にあった事などとにかくよくしゃべるので、私の話はいつも後回しになり、結局は聞いてくれない。
いつしか母親には必要な事しか話さなくなった。
そんなこんなで、最近になって自分が勝気で負けず嫌いだと気がついて、あらためてびっくり。。。
仕事ができないとか思われたくないし、同僚や後輩に負けたくないという思いが強いのに、それを悟られたくないとの思いも強く、「能ある鷹は爪を隠す」的存在になりたいと常に思っている自分がいた事に今更ながら気づいたってわけだ。
どんな仕事でも気が強くなくてはやってけないし、母親っていうものもそうでないとやってけないものなのかも。
職場にもどこにでも嫌な奴って必ずと言って良いほど一人はいるし、どんな人とでもうまくやっていかなきゃならないわけで、気の強さや図太さがないとね・・・。
どんなに親しい人でも嫌な部分もあるし、カチンとくる事もある。
反対に、嫌な奴だと思ってた人がだんだんつきあっていくうちに案外良い人なんだと気づく事もあり、人間って不思議だなーと思う。
以前、介護ヘルパーの実習で行ったデイサービスの施設にいた初老の女性職員に対してもそうだった・・・。
他の職員と同じ服装なのに何だか偉そうで、雑用も何もせずただ無表情でうろうろ、昼食で一緒になってもにこりともしないし、見習いの私達を無視する感じで、
「何なの?この人。感じ悪~い。」なんて思ったのだけど、翌日になって、その人はヘルパーではなく看護師で、利用者さんたちの様子を真剣に見守っているのだとわかり、ひょんな事から少し談笑できた途端、すっかりその方への印象ががらりと変わった。
ほんの一瞬の出来事で人の印象って変わるものだと改めて感じたものだ。
いくつになっても仕事ができる人間であり続けたいし、人間関係もうまくやっていきたいと思う。
爪を隠してひたすら頑張るのだ!!