土曜日, 11月 11, 2006

ストレンジャー(見知らぬ人)

久々にビリー・ジョエルの「ストレンジャー」のCDを聞いて、初めて聞いた頃のある夏の出来事を思い出した。
もしかしたら、前にもお話したかなー?

「ストレンジャー」を初めて聞いたのって、確か私が高校1年生の頃。

その夏、私は通ってた女子高の運動会のための応援団に参加することになって、団長を初めとする先輩方や同学年の子たちと、毎日の様に放課後になると「フレー、フレー、・・・・・。」なんて練習してた。

それで、まだまだ練習が足りないって事になって、先輩の提案で、夕方からお寺の境内でさらに練習に励む事になって・・・。
(あのお寺、どこだったかなー?もう、すっかり忘れちゃったけど・・・。)

太鼓をドンドン鳴らしながら、みんなで大声張り上げて、「フレー、フレー・・・。」なんてやってたから、寄ってきちゃったのか、もともとそこに住み着いてる人だったのか、それは定かじゃないんだけど、要するに今で言うホームレスのお婆さんがその時間になると必ず現れるようになって、いつからかみんなで、その人のことを密かに「ストレンジャー」って呼ぶようになった。
ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」が流行ってて、その意味が見知らぬ人ってことだったから・・・。

そのお婆さんって、いっつも賽銭箱が置いてある階段の上の方に座ってたり、鐘を突くところに座って、ただ、ただ、ボーゼンと私達の応援の練習を見てたんだけど、ある日、気づいたんだよね、そのお婆さんが下着をはいてないって事に。
なのに、大また開きで、上のほうにいたりするから、見たくなくても見えちゃって、目のやりどころに困ったの何の・・・。
「ほらっ、ストレンジャーが、またあそこに座ってるよ。見えちゃうよー、もう。見たくないっつぅの・・・!」

そのお婆さんって、年は70歳前後ぐらいだったかなー?
とっても小柄でガリガリにやせてて、意識もあんまりしっかりしてはいない様に見えたし、今思えば、目も白内障っぽかった。
あのお寺の境内付近にいつから住み着いていたのか、どこから来たのか・・・。どんな人生を歩んできた人だったのか。

「ストレンジャー」を聞くたびに、あのけたたましい蝉の声の中、お寺の境内でうす暗くなるまで、応援の練習して汗を流した事やそのお婆さんのことを思い出しちゃう。

早いもので、そんな夏の日々ももう30年も前のお話。
私も年をとったなー。。。
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